店主のブログ

2011年01月20日

【毎日新聞】センバツ21世紀枠:/5 佐渡(新潟) 甲子園への意識改革

話題の、佐渡高校野球部。母校です。
監督さんは柏崎の人なのね。
「離島なんだから仕方がない」というあきらめムードを変えられたのは、
これはすごいことです。
だいたい諦めてるんだ。田舎の島だし、どうしようもないと。

ちなみに、うちの父は両津高校でヨット部の顧問をしていましたが、
「遠征に行く金がもったいないからやめてくれ」と教育委員会に言われるようになってしまい
腹が立ったから顧問を辞めたと愚痴っていました。
田舎の教育事情は、そんなもんです。。。

センバツ、21世紀枠。
28日の発表が楽しみです!!!

----- 引用 -----

センバツ21世紀枠:/5 佐渡(新潟) 甲子園への意識改革
毎日新聞 2011年1月19日 東京朝刊

【写真】
ネット裏のわずかなスペースで、お手玉を使ってバランス感覚を鍛える練習をする佐渡の選手

 ◇島民元気づけたい
 新潟市・新潟港からフェリーで約2時間半。佐渡島には、約6万4000人が住む。1896年創立の佐渡をはじめ高校は5校を数えるが甲子園出場は果たせていない。

 「もっと、やれるはずだ」。深井浩司監督(48)は06年に着任した際、こう感じた。新潟・柏崎の部長として03年のセンバツを経験した。同じ21世紀枠で出場したのが島根・隠岐。離島で健闘するチームから受けた感銘は大きかった。「佐渡島は“食”に恵まれ、子供の身体能力も高い。必要なのは、『甲子園を目指す』という意識だ」と考えた。

 公式戦は全て島外で行われる。「佐渡島から行き、一生懸命やったのだから……」。選手のみならず、周囲にも共通する「仕方ない」という思いを変えることから始まった。

 選手には入部時に60条にわたる「心得」が手渡される。深井監督が、練習や試合における心構え、正しい生活習慣などについて書いたものだ。これを保護者にも配布し、野球への思いを共有する。

 シーズン中は毎週末、島外へ練習試合に行く。フェリー代に宿泊費と保護者の負担は大きいが、このことが選手を変えていく。主将の仲川篤志(2年)は「時間もお金もかけて行かせていただくのだから、成果を得て帰らなくては」と話す。試合の流れの速い甲子園を想定して、20秒以内でポジションにつく「20秒ルール」を設定。相手に先んじて動くことを習慣づけている。

 遠征の際、他の乗客の邪魔をしないよう、フェリーに「最後に乗り、最後に下りる」という選手たちの姿は、島民には既におなじみだ。08年夏の新潟大会で決勝に進出した際は、テレビ観戦のために島内を走るクルマが激減し、病院の待合室がお年寄りたちでにぎわったという。

 「進学や就職で島を出る者は多いが、僕たちも島への愛着は強い」と仲川。毎年1000人規模の人口減が続く佐渡島を「元気づけたい」と、日本海を寒風が吹き荒れる冬も練習は緩まない。【藤倉聡子】=つづく

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